「前にも言ったけど…千衣に近づいたら許さねぇから。わかってんだろーな」



「おおっ、陽向が…そんな敵意むき出しにするなんて珍しいな」



ギャラリーがうるせぇけど、無視。



タキは手を前に出し、首と共に激しく左右に振っている。



ま、こいつは大丈夫か。



「もうっ、だからタキくんはそんなんじゃないの」



ボソッと千衣が言うけど、こっちも無視!



言わなきゃ俺の気がすまねーの。



なんか、カッコつけたいじゃん。



「守りたい、それじゃダメなわけ?」



「それはー…嬉しい…けど」



頬ピンクに染めながら言うなって。



いちいちかわいいヤツだな。