心にきみという青春を描く




「気持ち悪いなんて言った人のことなんて信じなくていいよ」

芸術は興味がない人から見れば理解されにくい。でも作品を生み出すまでにものすごい努力をしているということ。それを知りもしないで否定する人に左右なんてされることはない。


「……じゃあ、先輩の言葉なら信じてもいいんですか?」


ドクンと、小さく心臓が跳ねた。いつもハキハキと喋る葵があまりに可愛い声で言ったことと、あともうひとつ。

責任なんてとれる心の広さは持ってないから、あまり大きなことは言わないようにしようと決めていた。なのに……。


「うん。信じていいよ」

そう迷いなく言った自分に驚いた。葵の涙を止めて、すごく嬉しそうな顔で笑った。


ひまわりは太陽に向かって咲く。やっぱり葵はこうして背筋を伸ばしているほうが似合う。