心にきみという青春を描く




「まさかまたアレルギーじゃないですか?雨は降ってなくても空気がひんやりとしてますし、その寒暖差で……」

「そうかな、へっくしょんっ!」


ほら、四回目。先輩はカッコいいけれど、こういうところが可愛くて目が離せない。

先輩の特別になりたい。ただの後輩だと思われたくない。私は意を決して声を出した。 



「あ、あの……先輩。私、体温高いです。平熱でも37.0度あります。……きっと温かいです」

言いながら顔が熱くなって、さらに体温は上昇中。


「だから、もっとこっちに来てください」

思わず声がひっくり返りそうになった。


……今が夜でよかった。明るかったら絶対にものすごく顔が赤くなってると思うから。

ドクン、ドクンと心臓がうるさい中で、先輩はにこりと笑って身体を寄せてきた。


風に乗って、ふわりと先輩の匂い。

自分から誘ったくせに、なんでだろう。


泣きそうになる。