心にきみという青春を描く




スーパーは家から5分ほどの距離。先輩はきっとバスで来ると思うし、その間にさっさと買い物を済ませてしまおうと私は急ぐ。

普段利用してるので、場所を迷うことなく頼まれたものはすぐに買えた。ついでに冷凍食品が半額だったので、それらも合わせたら、予想どおり袋はけっこう重くなってしまった。


「持つよ」

台から袋を持ち上げようとした瞬間、後ろから手が伸びてきた。


「わ、先輩っ」

一時間ほど前に学校で別れたばかりだというのに、先輩に会うと無条件で心臓が跳ねる。


「早かったですね」

「うん。待たずにバスに乗れたから」


そう言って、私が重いと感じた袋を先輩は軽々と持ち上げた。夕方のこの時間は人が多いから、主婦層から学生まで幅広い人が先輩のことをチラチラと見ている。

……やっぱり先輩はどこにいても目立つようだ。