「目立つことばっかりしてお母さんたちに迷惑かけたらダメだからね。すずめがなにかしたら責任とるのは親なんだから」
「平気だよ。私、要領いいし、かばってくれる男子ならいっぱいいるから」
たしかに妹はすごく可愛い。顔のパーツが整ってるし小顔だし、おまけに身体も華奢でスタイルもいい。
本当に私と血が繋がってるのかなと疑いたくなるぐらい。
妹いわく素質は悪くないらしいので、私も努力すれば妹みたいに可愛くなれるかもしれないと思ってる時点で、姉妹の立場は完全に逆転している。
「まあ、とりあえず買い物はお姉ちゃんがしてね。これ頼まれた食材。メモ渡すからよろしく」
「え、ちょっと!」
バタンと閉められたドアに私はため息をつく。
メモを見ると、卵やねぎやウーロン茶の水だしパック。おまけにみりんや料理酒と重たくなりそうなものまで書いてあり、どうりで妹が行きたがらないわけだ。
仕方ないな、とベッドから起き上がった瞬間に、スマホが振動していた。それはなぎさ先輩からのメッセージで、【なつめだけ出て】と、主旨の分からない言葉。
返信する暇もなくすぐにメッセージグループを通じて電話がかかってきて、やっと先ほどの意味がわかった。
なにごとだろうと参加ボタンを押すと、スマホのスピーカーからなぎさ先輩の声。



