さすがの2人も、そんな仁くんをみて驚いていたようで………
それからは時間が経つのが本当に一瞬だった。
でてきた料理も美味しくて、忘れられない一日になった。
そしてしばらく経った後。
ここからは家族で時間を使ってほしいと思い
「じゃあ私はそろそろ……」
と言って立ち上がろうとしたら………
「待って!」
「待ちなさい。」
と仁くんのお父さんと姉に呼び止められる。
「………はい?」
「ほら、私とお父さんは仁にまだプレゼント渡してないでしょ?」
「それでこれが2人から、仁への誕生日プレゼントだよ。」
そう言って小さな封筒を仁くんに渡すお父さん。
仁くんは驚きながらも中身を開けると………
「カードキー……?」
中にはカードキーが入っていた。
………ってちょっと待って、これってもしかして………
「さすが美桜ちゃん。もう察したようね。」
「………父さん、姉ちゃん………これは最高に嬉しいよ、ありがとう。」
隣では悪そうな笑みを浮かべる仁くんが。



