振り向くと、同じように桜を見上げてる男の子がいた。



耳に付いた、赤色に輝くピアスがとても似合っていた。



「君も好きなの?桜。」



「うん。彼女が大好きで、いつの間にか俺も桜が好きになってたんだ。」



「そうなんだ。」



なんだか、彼女のことを話す彼の顔が寂しそうに見えた。