「びび様!お目覚めになられましたか?」

そう言って部屋に入ってきたのはびびと同じくらいの年頃の男性だった。

もう1人紹介しなきゃいけない人がいたね。この人は無神渚月と言って私が1番頼れる執事なの。
年は私よりひとつ上なだけなのになんでもできちゃうの。特に渚月が得意なオカリナ吹いてる時が最高なの。
あと、言い忘れてた。渚月は『なつき』じゃなくて、
『なつ』って読むから間違えないでね。

「びび様?」

と、紹介に夢中だった......。

渚月は不思議そうにびびの顔を見ていた。