更にスピードを上げ思わず私は政宗さんの硬い胸板に顔をうずめ、抱きついた。

「信長様からお前を連れて来いと命がでた。」

政宗さんの隣で馬を走らせてる秀吉さんが眉を寄せた。

「やだやだ!私、探さなきゃいけない人が...っ。」

私の言葉は風をきる音で遮られた。

数分後...。

「ここは...。」

さっきの所へ帰ってちゃったよ...。

「着いたぞ、織田軍の住む安土城だ。」