「さぁ、午後も頑張ろう!今日も残業かなぁー」

「それは避けなければならない。早く帰って愛菜のご飯を食べるんだ。」

「あれ?愛菜ちゃん料理できないんじゃないの?」

「いや、だいぶ上達したぞ!」

「てか、料理も上手で可愛くなったら同年代の男共がほっておかないだろー」

加賀くんはニヤニヤとぼくを突っついた。

確かに、愛菜の友人関係を聞いたことない。
そもそも昼間は何をしているんだろう…
気になると止まらない。
彼氏は今までいたのだろうか…

「おーい!国分くーん?
大丈夫?」

「は?何を言ってる。大丈夫に決まってるじゃないか!」


するといきなり加賀くんは立ち止まった。

「じゃあ、君はどこに行くんだい?
デスクはこっちだぞ?」


僕は不安になったのかもしれない。
急いでUターンして、曲がりそこねてた道を曲がりデスクへ戻った。


愛菜…