どのくらいここにいるだろう。
子どもじゃないんだ。帰ろうと思った時


「あ!本当にいた!」

家にいた母さんを助けたという
女の子が傘をさして俺を探しに来てくれたみたいだった。


「拓翔さんですよね?
はじめまして、三浦春奈です。
お母さんとはよくお話していたんです。」

「ごめんね。君は俺を迎えに来てくれたんだよね。
ていうか、君帰らなくていいの?
中学生でしょ?」


彼女は怒った顔をして

「童顔ですみませんね!
私は今専門学生です!!」


可笑しくなった。
中学生にしか見えない彼女。

それが、俺と春奈の出会い。