「もしもし
母さんだけど。

拓翔、忙しいの?」


「あぁ、忙しいよ!

今大事なプロジェクトを任されてて
毎日必死なんだ!!

結婚しろ結婚しろ
帰ってこいって毎日電話しなくてもいいだろ!

また、長期休みにでも帰るから
それまで電話するなよ!」


怒鳴ってしまった。

母は体を心配してくれてるんだ。
寂しいんだ。


頭では分かっていても
言葉は止まらなかった。

その日も変わらず
女に電話をかけて来てもらって
ご飯を作ってもらい、朝になる前に返したけど



なんだか、生きた心地はしなかった。