ーーー3年前


プルルルルルル

「もしもし、あ、母さんか。」

「元気にしてる?
近いんだからたまには帰ってこない?

それともう30でしょ?
結婚したい人とかいないの?」

「ちょちょちょ、要件多いよ!
とりあえず、まだ結婚しないよー
そんな焦ったって意味無いから!
若いうちしかできない事を俺はするの!」

「じゃあ、たまにでいいから帰ってきてくれない?」

「ん…
まぁ、そのうちな!」


俺はその頃会社の事業を任されていて
大事だ時期でもあった。


女遊びと仕事に追われる毎日。

毎晩毎晩、いろんな女の人と遊んだ。
彼女もその頃もいたけど
ただ、貢がせてただけな感じ。

愛とか運命とか知らない。



俺は実家へは帰らなかった。