オレンジジュースを2つと
お茶を2つ。

拓翔くんのお金を入れるスピードが早くて
奢ってもらってしまった。

そういえば…
気になっていたことを僕は聞いた。


「拓翔くん、下調べしたの?」

拓翔くんは驚いたと思ったら
悔しがった。

「やっぱり、恭也くんにはバレるか…
俺、ここに来たことあるんだよね。
元カノ?と…」

「なるほどね」

確かに、はるちゃんがそれを聞いたら
不機嫌になりそう。

不倫の可能性だけで
あたふたとしていたから。


「春奈とは運命だと思ってるんだ。

実は2年前に母さんが病死したんだ。」

買った飲み物を
持って、席には戻らず
一番後ろの客席の後にある柵によっかかっていた。


拓翔くんははるちゃんとの出会いを
語り始めた。