確か結婚記念日は
日曜日だったな。

それなら、土日泊まりでゆっくりでもいいかもな。

僕は電車に揺られながら、記念日のプランを考えていた。

愛菜は何か考えているのだろうか…


気が付くと自分の部屋の玄関まで着いていた。


「ただいまー」

いつもならすぐに玄関まで
ちょこちょこと犬のように走ってくる愛菜だが
今日は来ない。

「愛菜ー?」

すると、玄関から真っ直ぐに続く先の
リビングの扉が開いた。

「恭也さん!おかえりなさい!」

「あ!旦那さん?!
お邪魔してマース!!」


ーーーーん!?



誰?


愛菜の隣には愛菜と似たような雰囲気の
女の子がいた。