スタッフの方の説明を聞き
写真のポーズをたくさん取った。

こんなに見られて取られるなんて
恥ずかしい。

隣を見ると天使に近づく愛菜がいた。
あまりにも美しくて綺麗で
見つめてしまった。



「恭也さん、見すぎです!
恥ずかしいです」

顔を赤くする愛菜は
やっぱり、愛菜で可愛い。


「愛菜、本当に綺麗だよ。」

「ありがとうございます。
恭也さん、改めて




私と結婚してくれてありがとう」



愛菜が笑った瞬間
夕日がさらに眩しくなった気がした。



僕は今まで恋愛というものしたことがない。
恋愛は人間にとって必要ないものであって、
最終的に自分の遺伝子を後世に繋ぐために結婚をするものだと思っていた。


誰かのために
誰かを守りたい

誰かを愛したい

そんな気持ち、僕は一生持たないだろうと思っていた。


でも、いま…




愛菜のために
愛菜を守りたい

愛菜を強く愛してる。


こんな感情初めてだ。

こんなに頭をかき乱されるのは
君が初めてだよ。

ほんとに愛菜には叶わない。



「愛菜、僕の側にいてくれてありがとう」


2人で手を繋ぎ
笑いあった。

横を見ると夕日がやっぱり、眩しく
湖がとても綺麗で

天から天使を預かった僕を見ているようだった。