僕らは夕方に父さんが予約した 式場へ向かった。 「母さん、その大荷物なんだ?」 母さんは大きな荷物を抱えて 車に乗っていた。 「これはね、カメラとかメイク道具とかよ! 愛菜ちゃんのために必要よねー」 「そうだね。 愛菜ちゃん、ありがとう。 僕のわがままを聞いてくれて」 「いえ、私も凄く嬉しいです! こちらこそありがとうございます!」 弟の運転で揺られて 湖近くの式場に到着した。