恭也と愛菜が電話する
30分前…

「え?…あの、ここは国分恭也の部屋ですか?」

「ええ、そうですが?恭也さんに御用ですか?」

恭也さん?!
年下の女?妹?!

「あ、そ、そーなんですよねー
私、恭也くんの彼女なんですけど…」

私は状況が読めなくて、咄嗟に嘘をついてしまった。
でも、本当に彼女なら言いたいことがある。

インターホンから
声が聞こえなくなり
代わりに玄関が開いた。

私は彼女を見て2つ思った。
妹じゃない!
可愛すぎるでしょ!!
私よりも遥かに年下、天使のようなふんわりした可愛さ。こんなに可愛い子見た事なかった。

「あの…とりあえず上がってもらってもいいですか?」

可愛い女の子は
私よりも輝いていて
もう、負けた気がしていた。


部屋に入るのは初めて、いや、2回目だった。
こんな感じだったなぁと
徐々に思い出した。
前来た時はデートで寝坊してる恭也を叩き起しに来た時。

なぜか、玄関が開いてたから
余裕で入れた。


リビングに行くと
同じくらい可愛い女の子が座っていた。
その子は怒っている様子だった。

「愛菜、このお姉さん知ってる?」

「知らないよ。はるちゃん、そんなに怒らないで。」

あ、久しぶりにお姉さんなんて言われた…
少し嬉しかった。