「お客さん、着きましたよ」

タクシーから降りると
たくさんのひまわりが少し遠くに見えた。

愛菜は呆然としながら
どんどん嬉しそうな顔に変化して行った。

「恭也さん…
ここは…」

「前に綺麗って言ってたから
行きたいのかなって。どうかな?」

まぁ、拓翔くんのアドバイスがなくちゃ
分からなかったけど。

愛菜の隣で同じように喜んでいる
はるちゃんは写真を沢山撮っていた。

「嬉しいです。
早く、近くまで行きましょう!!」

愛菜は写真を撮るはるちゃんの手を取り
走ってひまわり畑まで向かった。

「喜んでくれてよかったじゃん。」

「あぁ。すごくやってよかったと思う。」

拓翔くんも嬉しそうだった。