愛菜に出会ってから約1年。 いろんなことを知って、おじさん臭さが増した気がする。 後部座席にいる愛菜とはるちゃんはまだ若い。 20代の大切な時間を僕に捧げて本当にいいのだろうか。 今でも、あの笑顔を見る度に思う。 だけど、その度に 愛菜のために何かしよう、何か伝えようと考える。 人ために何かできる僕ではなかった。 変えてくれたのは君なんだよ。 愛菜。 バックミラーから愛菜の様子を見つめていた。