ーガラガラー



教室に戻ってもこのドキドキ感は止まらない。



修「はぁ〜優勝はできなかったけど、充分だよなぁ!!」


修也の言葉にみんな頷く。



美「球技大会、たのしかったな…」


それは本心からで、無意識に口から出ていた。


勝「だっ、だよねぇ?!!」


修「ああ!!めちゃくちゃ楽しかった!!」


香「去年と比べもんにならねぇくらいな!!」


みんな…。


修「きっとそれは、美月がいたからだ。…美月がいたから楽しかった。ありがとなっ」


ピカピカした。…修也のその笑顔に、その言葉に…マンガみたいにキラキラが見えた。


美「うん」


わかった。…みんなは私がいたから楽しかったと言ってくれた。けど違う。…私からしたらみんながいたから楽しかった。私の方が言いたい…。


美「ありがとう」