そして詩葵がいなくなっては話す、美桜のこと。






「…どっちなんだろ。」





柊夜は毎回、こう言う。





翠蓮のみんなはわからなくなっている。








「…美桜はやってない。」



蓮翔は口を開けばこう言って黙る。










「…」






詩葵のあの傷は…たったの二日で消えた。