【短編】その平和、期限つき。



後先考えずに行動してしまう、というのが欠点だとこれまで言われてきた。

だから、これも深く考えていたかと言えば全くもって違う。

私はママの方に身を乗りだし、叫んだ。


「ママ!この子、うちでもらっちゃダメ?はのん、ちゃんとお世話する!」



───そして、結果的にその子を飼うことになったのだけれど。

みるみる猫は回復していき、その日がきた。

私は霧火と部屋で遊んでいた。

霧火は頻繁に猫の具合を見に来ていたのだ。 


「──ようやく力が戻りました。貴女のお陰です、羽音様」


二人で宿題をしてからパズルをして遊んでいると、ダンディな声がどこからともなく聞こえてきた。

びくりと肩を揺らし、恐る恐る振り返る。

そこには猫がいるだけだった。


「猫が…しゃべった?」

「喋りますとも。ここまで力が戻れば、変化だって出来ますよ」

「…………」


霧火は口もきけなくなってしまったいた。


「今から、少し驚く話をします。ご両親を呼んでいただけますか?」


訳も分からずママたちを呼びに行く。

ドアが閉まる瞬間、部屋の中の霧火の表情が気になった。
見たこともない顔をしていたのだ、