あれから、六年。 私はママとの秘密を守ったまま高校生になっていた。 事故でパパを失った不幸な子。 まんまと世間を欺いた私は周囲からそう思われている。 誰も、私とママの秘密、パパの死の真相を知るものはいない。 でも幸い、ママの仕事はそこそこうまくいって、今、私は普通の学校生活をおくっている。 ただ、たったひとつだけ変わったことと言えば、 あの赤いぬいぐるみのことだ。