砂糖より甘くコーヒーより苦く

もう!どうして声出ないのよ!!

「……悪い和人……美緒に……美緒から離れてくれないか……?」

「……っ!」

晴斗は、そう言ってくれた。

多分、あたしの様子に気づいたのだろう。

「あっ、ああ……」

ーーギュッ

「……っ!」

気づいたらあたしは、晴斗の腕の中にいた。

俯いていたから気づかなかったけど、晴斗は近づいてきてたのだ。

そして晴斗は、静かに、こう囁いた。

ーー大丈夫だよ。俺が必ず、護ってやる……

「……っ!うっ、うえっ……」

ーーポタポタ

あたしは、とうとう泣き出してしまった。

次々と涙が出てきて、恥ずかしさのあまり、晴斗に抱きついた。

「ごめっ……でもっ……」

ーーギュッ

「……っ!」

あたしを抱きしめる手に、晴斗は力を強くした。

「謝んな……我慢しなくていい……泣きたければ、思いっきり泣けばいい……」

「は、るとっ……」

ここがクラスなのも忘れて、涙が零れ落ちた。