砂糖より甘くコーヒーより苦く

《美智子STORY》

ーープルルルル

「はい、もしもし。あら、麻千?」

珍しいわね、こんな時間に電話なんて。

『美智子、晴斗くんが、意識不明の重体なの』

「……!」

意識不明の重体?なにがどうなってるの?

これは夢?

『美智子?もしもし美智子!!』

「あっ、ごめん……今すぐ行く」

ーータタタタタ

嘘よね!?人違いよね!?

「麻千!!」

「……!美智子……」

麻千と一緒にいたのは、美緒ちゃんだった。

「なにが、どうなってるの?」

「美緒を、護ってくれたそうなの……」

「美緒ちゃんを!?」

「上から鉄パイプが落ちてきて、晴斗くんが庇って」

そんな!!

「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」

記憶がない美緒ちゃんは、自分を責めてしまっていた。

「美緒ちゃん!!謝らないで!!晴斗は当たり前のことをしただけなの!!だから、美緒ちゃんは悪くないわ!!」

「うっ、うっ……」

ーーギュッ

思わずわたしは、美緒ちゃんを抱きしめた。

責めなくていいのに、謝らなくていいのに……

「わたし、見てくるね」

ーーパタン

お願い晴斗!!死なないで!!晴斗!!

《美智子STORY END》