それに、あたしは自分の為に《彼氏売買》をするつもりじゃない。


家族を繋ぎとめておくためにやるんだ。


心の中で言い訳をして、自分の考えを正当化していく。


「だからさ、告白を断るなんてもったいないって言ったでしょ?」


真由はそう言い、あたしの肩をポンッと叩いたのだった。