あたしは顔を隼人へと戻した。


隼人はしどろもどろになりながら愛の告白の続きをしている。


「気持ちは嬉しいけど、今は勉強に専念したいの」


永遠に続きそうな愛の言葉を遮ってあたしはそう言った。


「あ……」


隼人がようやく言葉を切ってあたしを見た。


その顔には悲壮感が滲んでいる。


「でもね、勉強がひと段落ついたらきっと恋愛したい気持ちになると思うの。その時にはきっと隼人君の事を思い出すよ」


あたしは早口にそう言った。