*** 教室に入るとわたしたちは当たり前のように離れる。三年目にしてやっと同じクラスになったのに。 お互いに違う友達と過ごし、ホームルーム中は彼の後ろ姿を見つめる。 後ろ姿も嫌いではない。でも、やっぱり隣にいたいと思う。横顔を見ることも叶わないなんて切なすぎる。 わたしは友達と過ごしながら、頭は彼のことでいっぱい。 『アイツの家、なんか複雑みたいよ』 数日前に友達から噂話を聞いた。友達はわたしたちが付き合っていることを知らない。