「なっ・・・!」

柚は言葉を失った。
まさか京からそんなことを言われるとは思いもしなかったからだ。

でも京はとても楽しそうだ。

すると車が停止した。

「柚、学校着いたぞ」

楽しそうな顔のまま京はそう柚に伝えた。
ハッと我に返った柚が周りを見ると確かに目の前は学校だ。

「もう1回してほしいか?」

今度はにやりと不敵な顔つきで京は柚に迫る。

「!! え、遠慮しときまーす!! 送ってくれてありがとう!」

急いで車から降りて駆け足で学校の中へ向かう。

「可愛いな。・・・・・・・絶対利都に渡さない」

そう呟いていたことは柚が知る由もなかった。