「ううん!それに、このアイデアは私の友達だよっ」
友達と呼ぶにはまだ日は浅いかもしれないけど、ゆうのことをそう呼びたかった。

「そうなんだぁーめっちゃセンスいいねその友達!」
「でしょっ」

委員の子はニコニコしながら頷いた。


いよいよ文化祭が始まる。
校門には外部の学生や中学生がたくさん集まっていた。

うちの高校はドラマのモデルになった学校でもあったから割りかし人気はあったのだ。
ミーハーな人も来てるかもしれないけど、それ以前にきっかけはどうであれそうやって私達の学校の文化祭に来てくれるのが嬉しかった。


「さぁー!頑張るよー!」
委員のお友達のギャルが一斉に拳を挙げると、周りのクラスメイト達も控えめに拳を掲げた。

「頑張ろうねっるっちゃん!」
「うんっ」
私も拳を挙げながら環奈と会話を交わした。