T.A.L.E.N.T




演技をしていても星野さんとよりまどかちゃんの方がやりやすい。


というより演技のスイッチが入ると、八嶋まどかは消えて、神野雪羽が現れる。


相手が役に入ってくれると、こっちもやりやすい。


雪羽『渉、好きな人には好きって言わないとダメだよ。
……言わなかったら後悔するよ?』


渉『分かってんだけど、勇気が出なくてな……。』


雪羽『渉、男が告白ぐらいできないでどうするの?』


何故かそのセリフに引っかかってしまった。

自分に言われてるかのように感じてしまった。


渉『……雪羽は好きな人いねぇの?』


変な間空いてないことを願う。



雪羽『……いたよ。告白する前に振られたけどね。
告白せず終わるって辛いよ。』



……あぁ、やっぱり俺はまどかちゃんが好きなのかもしれない。


今目の前にいるのは雪羽なのに、まどかちゃんって言ってしまいそうになってるんだ。


……君に告白してもいいですか?