監督「この映画にはお前が必要不可欠だと思わせる演技をしろ。

そうすれば見た人はお前を必要だと思うんじゃないか?

もっとも俺は必要かもしれないと思ったから声をかけたんだが。」


この監督には全てお見通しだと思った。


私は理由も分からず親に捨てられた経験から、理由が分からないことに恐怖を感じてしまう。

声をかけて貰ったことはすごく嬉しかったけど、理由が分からず怖かった。


それに必要とされたいという本当の気持ちも、この監督にはバレていたんだ。



まどか「……はい!」