咲いた徒花

『でも、尚侍様は、萩の君は死んだと信じて御逝きになりましたよね?』

『あぁ、そうだったわね。三瀬。貴女も、不思議に思うていたでしょう?言っていなかったわ。』

葵様は納得しようだ。何にだろうか、あたくしには、分からないけど。

『萩の君は、貴女が三つくらいになるまで、こっそり、私が生き長らえさせたのよ。』

『え。』

『常磐の尚侍には悪いと思ったけどね…………』