『悪い。』

「いや、別に~?つか、千歩、顔真っ赤だねぇ~。」

ケタケタと笑う永富。

それに対して、もう!早く話してよ!なんて怒るお姫様。

あぁ。平和だなぁ。

ここは。

「あ〜。話ずれちゃった〜。それでさぁ?
今~、倉庫向かってるじゃん?着いたら自己紹介して欲しいんだよねぇ?」

『分かった。』

「確かぁ~、戦うオヒメサマでしょ~?」

『まぁ。』

ヒメ、では無いけどね。

「だから~、一応顔を合わせておいた方が戦い易いと思うんだぁ〜。」

『了解した。』

「ごめんね〜?頭カラフルで顔が厳ついからさ~、皆。

りかちん、怖かったり緊張するかもしれないけど~。

まぁ、宜しくね?」

少し最後、威圧してきたな。有無を言わせずと言った感じに。

『別に、大丈夫。』

強がりでも何でもない。

だって私はKのQueen(Kの副総長としての呼び名。歴代最強だけ名乗る事を許される。)として皆の前に立って指示だってしてきた。

昨日、チラリと見た様子では神龍の奴らよりもKの奴らの方が見た目もオーラも怖いし、厳つい。

まぁ、私から見ればKの奴らも怖くないのだけど。