Kで何度も体験してきたはずなのに場所が違えばそれは何となく違うようなものに見えた。

きっと場所だけではなく自分の立場もあるのだろうけど。幹部だった頃と、ただの居候。

下っ端の中にはまだ私のことを認めていない輩もいるだろう。

いつかここを離れるのだからまあそれでもいいかと思ってしまう、そんな自分が何故かとても悲しく感じた。

ふ、とピンクのモヒカンが視界に入る。ピンクのモヒカンだけではなく、赤色の髪と緑色の髪もいる。

私が入る前に決闘したやつらだろう。要とマサキと望だっけ?

目が合ったら手を振ってくれたので、私も小さく振り返す。

目の前に居たはずの背中達は気が付いたらかなり遠くに行っていたため、私も少し足を早めて後を追った。