「椎名、どうした?


大丈夫か?」



だけど貴方は、嫌な顔ひとつしない。


優しく私の背中を擦ってくれる。


「なんか、気持ち悪くて。


最近、熱っぽくて風邪かな。


ごめん。せっかくのイブなのにーー」




私は謝った。


優しい貴方は、私を責めない。


「今日は、帰ろう。」


「大丈夫だよ、せっかくのイブなのにーー」



私のせいで、最悪なイブにしたくない。