私達は、予約していたレストランに来ていた。


なんだろう……あんまり食べたくないな。



お腹空いてるはずなのに、あんまり食べたくない。



「何にする?」



「んー、透と同じでいいよ」



ダメ。今は、デートに集中しないと。



「珍しいないつもは、悩むのに」



そう、珍しい。



メニューばかり見てる私がメニューを見ない。


窓を不意に、見た時ーーーー



金色の光が横切った。



「あっ」




私は確かに見た。




と、言うか今日で二回目。


あの金色の光。



虫の報せーー?




何かを伝えるためにーー?



私は透を見た。


嫌な予感しかしない。



急に不安に駆られた。