「ありがとう椎名。



またなっ」




君の体が、金色に光る。



それは一つの玉になって、空へと消えた。




「歩夢ーーッッ」



私は崩れ落ちるように泣いた。





ごめんなさい先輩。



私は、歩夢が好き。




「先輩、ごめんなさい。



私、先輩より好きな人が出来ました。


 その人には、死なないと会えないけど、私は先輩も大切な人。



先輩には、幸せになって貰いたいの。



だからーーーーッッ」




優しく私に触れる先輩。



先輩ーーーー。