私は聞いてしまった。


歩夢がどうして死んだのか。



「歩夢は、バカだ。


私なんかのために……」



命を粗末にして。


「彼は、そばにいるよ。



君にリボンを渡すまでは、居なくならない」



私達は、暗がりの公園に唯一光る星を眺め、ポツリポツリと話していた。



「あっ、ホタル。


でも、ホタルなんて季節外れなのに……」




フワリ、と光る一匹のホタル。




季節外れのホタルを眺めた。