「あーあ、せっかく早見先輩から貰った大切なモノなのに~」


椎名はユラユラ揺れるリボンを見つめ、天を仰ぐ。



リボンは、木の高い位置にある。



「俺がとってきてやるよ」



言ってから気づく。


先輩の言葉。




リボンは取らなくていいから






高いとこにのぼったら、君は死ぬ




「ダメだよ、危ないから。


リボンはもういいから‼」



元々運動神経はいいし。


あれぐらいの高さどうってことない。


だけどーーーーー