逃げたがり王女~さらわれ囚われたと思ったら溺愛されてました!?~

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ヴィン…………
 
あなたは本当にヴィンなの……?
 
あんなに優しくて
 
いつも守ってくれたのに
 
あれはわたしが王女だったからなの?
 
だからあんな……
 
ヴィンセントとの口づけがよみがえる
 
目を塞がれ、手を縫い止められ、恐怖の中で
 
あんな…あんなこと……
 
………っ……
 
口内を蹂躙した熱
 
やすやすととらえられて弄ばれた舌
 
何度も何度も
 
執拗に
 
あなたはだれ?
 
あなたは……
 
……っっ………

涙が頬を伝いユティーリアはゆっくりと目を覚ました
 
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ユティーリアが目を覚ます
 
涙……………
 
目をそらして何事もないように声をかける
 
「ユティーリア。起きたのか」
 
その声に反応してびくんと体を揺らした
 
「……ヴィンセント………」
 
「ヴィンだ。前からそう呼んでいただろう?」
 
睨むだけでユティーリアは答えない