すると。
「いい加減にしてくんない? 上月」
「う、ごめんなさい……」
頭を抱え、怒った口調でそう言われるから反射的に謝った。
「そんなの望んでねぇー……」
「う、うん。だよね」
「いや、想像の斜め上いくし、面白いし、……嬉しいけどさ」
目を逸らすどころか、首ごとそっぽを向かれた。
「……本気になるのだるいだろ」
なにかをボソッとつぶやいたかと思えば、丁度それに被さるタイミングで始業のチャイムが鳴った。
うちのチャイム、間抜けな響きをしてるうえに音が無駄に大きいから、ちょっとだけ耳障り。
間もなく先生が入ってきたから、なんて言ったの?って聞き返すこともできず。そのまま号令がかかり授業が始まる。
「今日は78ページからなー」
先生がそう言って黒板に問題を書きはじめるけど、中島くんはぼうっと頬杖をついたまま。



