中島くん、わざとでしょ



「言い方なんて個人の自由じゃん、男子のくせに口出ししないで」


ほら、スラスラ言い返せる。
なぜか強気になれる。



「オンナノコの日、つらそー」

「つらいよ。痛みの重さは人によるけど」

「上月さんは重いんだ」

「う……ん。月にもよるけど、だいたい重たい、かも」



……って。
なんでこんなコソコソと生理の話してるんだろう。



「放課後は、あんまり一人でうろつくなよ」

「うん」


流れでうなずいてしまったけど。
あきらかに今、話の内容飛んだ。




「あ、うん。…うん、うろつかない、気をつける」


ちゃんと言葉を受け止めてから、もう一度返事をする。




「えっと、昨日はごめんなさい」

「……」

「……先に帰ったし」

「……」

「……えっと、その、軽薄で嘘つきとか言って」

「いーんだよ」



黙って聞いていたかと思えば、遮るように言葉をかぶせてくる。




「ホントのことだから。どうせぼくは、薄っぺらい人間です」