「へっ? いや、違────」
「中島が、コーラ渡されたのにあんなにクールなのおかしーんだよ! 」
「は、はあ……」
勢いに負けて、とりあえず頷く手段をとった。
クール。
中島くんはいつも、学校では……人前では、あんな感じだとは思うけど。
「もしかして痴話ゲンカっすか?」
「痴話……? えっとだから、付き合ってないって…。 あと、ちょくちょく敬語にならなくていいよ……」
「いや、中島の彼女は大事にしないといけねぇから」
だから彼女じゃない────って再度つっこみかけたとき、予鈴が鳴った。
意外と真面目なのか、浦本くんは「あ、じゃあまた」と去っていく。
先生はまだ来てないけど、そろそろ私も移動したほうがいいかなと思い荷物を持った。
中島くん、今日は珍しく、人と話さずに席に座ってる。
……やっばり元気ない……のかな。
教室の端を進んで、なるべく気配を消して自分の席に近づいた。
あいさつくらいするべきかな?と思いつつも、さっきあからさまに目をそらされたことを思い出して、無言のまま椅子を引く。



