どれだけ嫌がっても時間は止まってくれないし待ってもくれない。
月曜日の朝はあっという間にやってくる。





「ミカちゃんおはよ。 あのね朝礼始まるまでここにいていい?」


目を伏せた状態で教室に入って、ミカちゃんの机の上に荷物をおろした。




「いいけど。 話すなら、はのんの席のがよくない? 後ろだし、窓側だし」

「だめだめだめだめ。 あの席はね、とにかくだめなんだ」


「なんで? 中島くんが隣だから? 」

「っ、ミカちゃんだめ。 大きな声でその名前を呼ぶでない」



慌てて制する。



「なにその口調。 てか、中島くんまだ来てないみたいだけど?」

「あーん、だからもう! 中島くん中島くん言わないでっ」