中島くん、わざとでしょ



結局、なにが言いたいかっていうと。あんまり惑わせないでほしいってこと。

人格、統一してほしいってこと。

じゃないと、一緒にいて胸の中がざわざわする。



今日は煙草の香り、するのかなって思って、少し空気を吸ってみた。

そしたら、甘い……ホワイトムスクみたいな、だけど香水みたいにしつこくもないにおいが鼻腔をくすぐって。



そのあとに「上月」って呼ばれたからハッとして身体を離した。

やばい、ちょっと変態チックだったかもって。



だけど、中島くんは気づいていない様子。
そして、



「上月はどれが好き?」



なんて聞いてくる。



「どれが好き……って?」

「ケンカやってて口も悪い俺と、優等生で誰にでも優しい俺」

「……そりゃあ、誰だって優しい方が好きに決まってると思う……よ?」




不良なんて、みんな関わりたくないもんね。



「違うって。一般論じゃなくて、上月の意見」

「え、私?」