「中島くんは何センチ?」
「俺は、177」
「へえ、やっぱり高い……ね」
本当は、もっとあるんじゃないの?
って思うくらいスラっと高くて、モデルみたいにスタイルがいい。
そう見えるのはたぶん、姿勢がいいから。
背はけっこう高くて細身なのに、ひょろっとして見えることもない。
猫背じゃない。まっすぐ伸びてる。でも堅苦しくも見えないから不思議。
足も長くて、体全体のバランスが整ってると思う。
この脚で、さっき、あのサングラス男を蹴り飛ばしてたんだよね……。
数分前の光景がよみがえる。
あのときの中島くん、まとってるオーラが冷たくて怖かった。
相手があんなに怖気づくのもわかる気がする。
学校で見る中島くんのイメージとはほど遠いから
本当につかみにくい。
マイルド優等生モードと、俺様モードと、ヤクザモード。
どこに切り替えスイッチがあるのか、探したくなるくらい。
「……ねぇ、中島くんて不良なんだよね?」
「はあ?」
「ケンカ強いし、煙草に手出してるし……さっき、幹部とか聞こえたし。でも、優等生も嘘じゃないとか言うし……わけわかんなくなってきた」



