中島くん、わざとでしょ



「この制服西高だよな。まだ一応女子いたんだ〜。しかも、けっこう可愛いじゃん」

「どうせヒマなんだろ〜? 遊ぼうぜ」



両方からベタベタと触れられる。


────どうしよう。

どうしよう。

どうしよう。

ドクンドクンと心臓が脈打つ。



もちろんこんなに危なそうな人たちの誘いにのることなんてできない。

だけど、抵抗すればどうなるの?



逃げたいのに、足がすくんで動けない。


情けないくらいガタガタ震えてくる。





「あれぇ、おとなしいねぇ。純情そう〜。かわい」


今度は髪に触れてくる。

その次はお腹の下あたり。
やだ、気持ち悪い。



ぎゅっと目を閉じた

そのとき。




「おい」



突然。

後ろから、凍るような冷たい声が背中を貫いた。
それは静かな怒気をはらんでいて。




「その子、俺のなんだけど。
……誰に許可とって触ってんの?」