うんうんと頷きながら、また一口アイスココアをすすったミカちゃん。
「今のはのんが、友だちとして堺井くんの近くにいたいって思うならいいんじゃない? 自分の気持ちが一番大事だよ」
そう言ったあと、ガラじゃないと思って照れたのか、慌てたようにスマホを手に取り、ジャニーズのフォルダを開いて。
「はあ〜っ見てイケメン! この肉体美も最高だね、色気やばっ」
指を刺されたのはマッチョのワイルド系で、あんまりタイプじゃなかったけど、色気があるっていう部分は納得できたからうなずいた。
ミカちゃんが照れてたのも確かだけど、しんみりとした空気を変えてくれたのも事実。
それからはドラマとかメイクのことについて、他愛もなく1時間くらい話した。